体中の毛を剃った

kybernetes2009-01-03

自分の醜悪な顔を醜悪にしている一つの部品が、眉毛である。現代では、眉毛は細い方が良いとされる。眉毛が太い人間は、特に小学校において「猿」と呼ばれ差別される。最近、私の太い眉毛が非常に気になり、少しずつ手入れをしていたのだが、今日はどうも精神が安定しない。「今年もいろいろな人間から否定されるんだろう」と考え、特に自分の顔の醜さが気になって、怖くて鏡を見ることができない状態で眉毛を剃っていた。案の定手を誤って左眉の真ん中を剃ってしまった。バランスが悪いので、仕方なく全て剃った。


そこで「だれか眉毛書くの手伝ってください^^」とでも依頼するのも考えたが、何しろ精神が安定しないので、それも非常に厳しい。そうこうしているうちに、自分の劣情をつかさどる性器が目に入った。私は、私が男性であることが嫌で仕方がない。もっとも、最近は精神の薬の副作用で性欲はなくなって久しいが、このような、盲腸と同じくらい不要な性器にふさふさと毛が生えているのが許せなかった。私のちんげはほぼ消滅した。


その後、私の奇形はどうにもならないが、猿の部分をどんどん排除したくなった。すね毛、腕毛、腋毛を全て剃った。


ここまできて、なぜ髪の毛を剃らないのかというと、髪の毛を剃るのはまず聖職者や癌治療者であり、彼らより私が優れているとは思えない。また、脳卒中などで、これから人間性の喪失と喪失の認識、そして限られた能力での社会化といった一連のプロセスを経験するだろう人間は偉大であるが、彼らも髪を剃る。一方で、パンクロッカーやヒップホッパーどもも髪を剃るが、やつらの髪を剃ったあとの、精神性のかけらのないしまりのない顔を見ると吐き気がする。私には髪を剃るのは向かないようだ。


話は戻るが、私は元が猿に近いので、眉毛を剃ってもある程度の毛は残る。鏡を見たところ、普通の人間の眉毛と同じくらいの濃さのようだ。何よりも、奇形の私には男性的な部分は不要なため、それを少しでも消すことができたのは良い成果であるといえる。