台湾のお弁当と破滅について

お便當屋さん

【注意】この記事を読む時は

にご留意下さい。

「カオスラウンジ」がついに台湾に進出し、破滅ラウンジも台湾でブースを持って展示をすることになった。破滅の人間10人程が、次々と台湾に行っては作業をして帰国している。基本的に台湾でも破滅の人間はいつも通りなのだが、台湾特有の文化を破滅的に解釈し、その破滅の源泉として貪欲に取り込んでいる。台湾でもポピュラーで、会場で作業をするカオス、破滅の人間の労をねぎらう形で出された弁当、中国語で「便當」もその例外ではなかった。

7/28夕方

先に現地に向かっていたyuiseki、itkzに最初の便當(150元程度)が出るが、口頭の説明だったので、「便當」という文字にはまだ触れていなかった。itkzは問題なく食べたが、yuisekiは残したようである。

7/28深夜

yuisekiとitkzが深夜の台北を徘徊する。その際に、台湾のセブンイレブンの55元の、うんこに似た便當を購入する。yuisekiがそれを食べたところ、まずすぎて食べられない上に足が痒くなる。itkzも食べられなかった。これに加えて字面から大便を連想させるため、この段階で「便當=うんこ」のイメージが破滅界隈で共有される。

7/29夕方

同じ飛行機に偶然乗っていた俺とphaがギャラリーに合流。「お弁当が出ますよ」と言われ、みんなで食べる。その際の反応は

  • yuiseki:食べても食べても減らないと感想を残す。結局完食できず。
  • itkz:普通に完食する。
  • pha:最初はおいしいと思ったが、2/3くらい食べたところで辛くなる。申し訳ないので完食する。「明日は食べたくない」と言っていたので、多分あまりおいしくなかったんだと思う。
  • 俺:胃潰瘍で流動食ばかり食べていたのもあり、全体的に比較的辛かった。俺の感想としては、台湾的な香料がかなり強かった印象。時間がかかったが完食。

このとき、俺は便當=弁当だと知り、積極的にネタにし始めた。phaが便當に関する日記を書いた

破滅ブースの運営方針がSK田氏(大飯食らい、便當を1日5つくらい食いまくっていた)によって決まる。基本的にカオス側の作品制作で出たゴミは全部破滅に行く事になり、食べ残しの便當はナンヅカで行われた破滅→再生ラウンジの臭いを再現するため、その場に放置されることになった。

7/30昼から夕方

新たにkusigahamaとNahoruruが台北に来ることになった。俺は二人になんとしても便當を食べさせようと画策し始める。

yuisekiと俺はさらに便當を加速させ始める。yuisekiがtwitterで「はらへった...」とつぶやいたところ、takashipom氏が「あと30分で便當が来るから待ってて」と言いに来た。相変わらず便當ネタは加速し、日本の破滅メンバーも便當をネタにし始め、ついに「糞便」と組み合わせた「糞便當」と言う言葉が生まれる。

結局30分で便當が来なかったため、俺、itkz、yuiseki、phaで外に飯を食いに行く。店員が「これも食べるか」と次々と料理を勧めるのを、phaが全て「はい」と応える。ちなみに全部うまかったし、料金も安かった。

「糸柳再誕」などの名作コラージュで有名なsskhybrid氏がついに便當に手を出し、「糸柳再誕」と同じフォントで「糞便當」を作成する。yuisekiは即座にそれを破滅ラウンジの主要な展示物である「Chaos Proxy」に反映させ、破滅ブースのプロジェクターで大写しになった。yuisekiは大喜びで「便當大勝利!!!!」と叫び、sskhybridはそれもロゴにする。このあたりから、yuisekiはネットのあらゆる場所で「便當」と言い始める

7/30夜から深夜

ニコ生にphaが出るため、便當を絡めたメッセージをファボッキーで大量に投下する。phaやitkzがニコ生上で便當について言及するよう誘導するも失敗。

その後、kusigahama、Nahoruru、pha、俺で夜の街に飯を食いに行く。結局午前2時では店はほとんど空いておらず、4時までやっている火鍋食べ放題の店に行き、辛すぎて食べられず実質的にアイスクリーム食べ放題になった。その間俺はひたすら明日便當を食べるように勧めていた。

4人でホテルの同じ部屋に帰ったところ、実体のない恐怖(便當への)の繰り返しからついにkusigahamaが発狂。日本の破滅メンバーは、台北で何が起きているのか完全に理解不能になる。結局意思疎通の結果、便當とそれを無理矢理食わせようとした俺が悪いということが共有された。破滅メンバーの中で便當の話題は自粛される事になった。

7/31朝から昼

便當放置命令が撤回される。kusigahamaの枕元に、「便當」と書かれた紙が置かれていた。phaの仕業だったらしい。食べ残しの便當がついに撤去される。yuisekiは「そろそろ搭乗ゲートむかいます。便當」と言い残し帰国する。

7/31夜

itkz,pha,kusigahama,Nahoruru,korotoro,俺が破滅ブースにいた。itkzと俺が寝ていたとき、台湾の女子大生がきて、寝ていた人間以外と写真やアートの話をし始めた。和気あいあいと国際交流が進んでいたところを、プロジェクターに大写しになっていた「糞便當」が全てをぶち壊した。女子大生は糞便當を指さして「何」と発言し、一気に悪くなる空気。破滅メンバーは全家の便當がまずかったことや、食べた料理の写真を見せて「デリシャスデリシャス」などと説明するも、「おいしい料理もあるんですよ」と向こうに釈明をさせてしまった。yuisekiは「便當ではじまる国際交流」などとのたまっていた。プロジェクターの背景がこれではさすがにまずいためyuisekiに変更を頼むも、変更された背景は、糞便當のロゴがアグレッシブに動き回るさらに酷いものになっていた。

現在は、糞便當のロゴは撤去されたようだが、相変わらず来た破滅の人間は便當の洗礼を受けているようである。東京にも便當を売る店があるようなので、日本の破滅メンバーにも食べてもらおうと思う。

*1:改めてはてブコメントなどを見たが、こういう連中に便當という言葉を与えるべきではないと思った