UoPeopleのMSITに入学した

NOTICE: UoPeopleの方々,皆真面目か有能な方ばかりなのですが,私及びこの記事はとてつもなく低い領域です。

niryuu.hatenablog.com

の続き。まあ今後何をするにせよ食っていけなければならない。10年所属している会社にこの先10年いられるとは限らない。自分から人に積極的にアプローチできず,出社もできず,定時も守れないため,簡単には転職はできないだろう。ということで博士課程を出たあとは海外のコンピュータの修士を取ろうと考えていた。でまああれこれしていたら入学してしまった。一週間経ったので記事にする。

University of the People(UoPeople)はカリフォルニア拠点のオンラインの高等教育に触れる機会を増やすべく作られた大学で,MBAとコンピュータ・サイエンスの学士が有名だった。コンピュータ・サイエンスではないが,情報技術(Information Technology)の修士課程が2月にできたのは知っていた。コースの内容はコンピュータ・サイエンス7割,MBA3割。Redditなどでこれ意味あんのみたいに言われていたが,調べてみたらこの学位がどういうもので,どういう価値があるかくらい自分で説明しろという種類のもののようだ。それでよい。縁があり昨年の冬学期に「図書館情報技術論」という司書課程科目を非常勤でやらせていただいたが,「情報技術とは何か」から始めた気がする。

必要となる書類等は他の大学院と比べ少ないが,英語力の証明が必要なので躊躇していた。UoPeopleの英語力の証明方法は主に2つあり,1つは英語の試験,TOEFL,IELTS,Eikenなどを受ける方法,もう1つはENGL0101という講義を受けて合格するという方法だ。しかし,英語の試験は日程を決める段階でだるくなり,ENGL0101は調べると「大変」という声が大量に出てくる。

さて時間は経ち4月,インターネットで記事を見ていたらなにか学びたくなり,仏教とコンピュータのどちらかに専攻を絞って調べていた。で,UoPeopleについて調べていたらそのまま入学金を払ってしまった。75ドルなので引き返せはするが,もう腹を決めよう。修士課程なので,学部の卒業証明書と数学,プログラミングの受講証明が必要である。理系の学科を中退し,同じ大学の文理融合学科を出たため,卒業した大学に行き,18年前から変わらない陰鬱とした洞窟のような学務から卒業証明と成績表をもらってきた。英語の試験はEikenの準一級が必要で,少し勉強したらいけそうだったのだが,日程を決めるのがだるくそのままENGL0101に登録された。

ENGL0101が始まった。内容については調べれば出てくるので割愛する。英語と基礎的なアカデミックスキルである。なぜ皆大変大変と言っているのかわかってきた。多くの人が課題ですべき内容を正確に読んでいないのだ。一旦わかればどうにかなる。ジョイスの「ダブリン市民」を読む課題があったのだが,その辺のどうしようもない人々がどうもない生き様を晒しているだけで,よくわからなかったので作中に出てきたアイリッシュウイスキーを飲んだらどうやらわかった。

ただ,最終試験のOxford English Placement Testには少し手を焼いた。このテストはリーディングとリスニングを問うもので,軽めだがEikenなどの代わりなのだろう,120点満点で50点取れなかったら足切りされる。試しに別機関で受けてみたら51点,特にリスニングがひどい。本番に弱いのでこのままだと落ちる。じゃあどうしよう。限られた時間内で上げるとしたらリスニングしかない。

で,どうしたか。Hololive ENのWatson Ameliaの配信を延々と観ていた。それ以外何もしていない。

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Guraの英語はちょっと癖がありすぎる。他のメンバーは聴き易すぎる。Ameの英語はほどよい難しさで,基本的には聞き取れなかったがだんだんいけるようになってきた。

当時はVTuberの配信を観る方便として英語学習を捉えていた。サボって試験落として配信を観たりSFを読んだりするどうしようもない生活を終わるまで続けようと考えていた。しかし,もう1回試験を受けてみたらリスニングの成績が顕著に上がっていた。え,本当に上がっちゃった,もっと配信観ないと。

ということで時は過ぎ,無事突破できた。試験当日に少し熱があり,「これコロ…」というところまで考えてからやばそうなので考えるのをやめた。特徴的な症状が少ないのでおそらく違う。調子が悪かったので点数は下がったが,とにかく突破だ。おめでとうメールが届き,次の学期に登録された。Operating SystemsとDatabasesに自動登録されたが,働きながらなのでDatabasesはやめた。

さて,専門の科目の分量はENGL0101の比じゃないよと聞いていたが,いやまあ最初は即ドロップアウトを考えた。先週の段階で入学記事を書こうとは思ったが,入学則ドロップアウトはあまりにもあまりなので今まで書かなかった。多い週(最初の週はWritingがあるので多い)ではA4で10ページほど書く。初日(先週の今頃)の段階で,1日半ページでヒイヒイ言っていた。専門的な内容を書くのはもっと無理。

と思いながらやっていたら凄まじい負荷に自律神経も吹き飛び,酒を飲んで鎮め,課題に取り組んでいたら1日半ページから1時間1ページまで書く速度が上がり,課題を終わらせ,こんな記事を書く余裕ができた。なんか苦労した気がする。まあ能力が上がったので来週からはましになるだろう。課題を書いた熱量でブログを書いた。眠いのでここまで。