takeda25 氏の論調が気に食わない理由について

個人的な意見をまとめた.まず,

  • SICPを訳し直したことについては素晴らしいことである.
  • 駄目な訳を批判し,さらには攻撃することには問題はない.
  • 駄目な訳を「公式な場」で「完成品」として出すべきではない.

しかし,

  • ブログや github において,完全に駄目に近いものであったとしても,それを世に出すことを批判すべきではない.

minghai 氏の訳は売られているわけでもないし,公式の訳でもない.ただ流行してしまっただけだ.それには, minghai 氏が「完成品」としてこれを世に出してしまったこと(これはあまり良くない),またその希少性など様々な理由があるだろう.しかし,「駄目な訳が世に広く出回ってしまった」ことは,環境のせいであり,それを minghai 氏のせいにして責めるような論調にすべきではない.むしろ,人に見てもらって批評される場としてのブログなどの「非公式」な「間違えることのできる」場所を窮屈にすることの方が害ははるかに大きいと考える.もちろん,これは takeda25 氏がそのような意見を表明する自由を害するものではない.