私の大学編入学について

あれの話をしますか。編入学をしたことがあります。 haikara-city.com まずとりあえず何か言わないといけなさそうなので,編入学が「裏口入学」かどうかについて。一言で言えば,んなことを気にしている人は了見が狭いのではないか。大学が誰を受け入れるか…

世の中の可変性について

要約:人は誰でも,世の中のここが変えられてここが変えられないということを,頭の中に持っている。可変性の軸を導入したらいろいろわかりやすくなるのではないか。 本文 例えば働き方を柔軟にするとか,オープンコラボレーション的な方法でインターネットを…

専門業務型裁量労働制について

news.yahoo.co.jp 実態として働かせ放題の温床になっているということには同意するが,記事にどうもミスリードがある。リモートワークについていろいろ調べた関係から「専門業務型裁量労働制」についてはいくつか文書を見てきたのだが,「働かせ放題」の原因…

リモートワークと感情に依存した働き方について

気がついたら「リモートワーク」と名の付いた記事が3本目になってしまった。 まとめ 普段感情を出すなって言われてるのに,相手の感情を読み取ることが仕事に必要だという状況がおかしいので,感情を表に出せる環境のほうがいい 対面でのコミュニケーション…

コミュニケーション負荷の少ないチームにするという方向性

anond.hatelabo.jp www.nurs.or.jp に一応反論というか,別の方向性を提案しておく。 基本的に,人は悪いことが起こることや,悪い感情を持つことから逃れることはできない。これは宗教から心理学まで様々なアプローチに見るように,数千年経っても解決され…

それくらいしかやることがなかったから

ガード下 Advent Calendar 2017 - Adventar 本題に入る前のイントロ なんだろうか,今感じている自分のクソさなり,閉塞感なりがあり,それを人にどうもわかってもらえない。32になり「田島さんも安定してきましたね」「社会人やって博士課程にも行ってるん…

インターネットってクソだよねー的な話について

ガード下 Advent Calendar 2017 なんかインターネットはクソだみたいな議論があって、割りと一般に共有されてる感覚なんじゃないかなーと思い適当に書いていく。 まず、「インターネットはクソ」の類型を適当に並べると 情報を探す媒体としては、中身がなか…

それでも俺は圧倒的な世界を見たい

ガード下 Advent Calendar 16日目 このブログで継続的に書き続けているとおり、私は人を自由にする技術を継続的に考えている。だからといって何か特別なことをしているわけではなく、人文社会系の研究の進め方は、基本的な点では似通っており、それを忠実に…

生きる手段としての情報技術の構想

ガード下 Advent Calendar の4日目です。渋い話をしたいときはご参加ください。 今日話すのは,以下の記事でいうところの niryuu.hatenablog.com 「その冬,母親が俺の受験と祖母の借金でいよいよ疲れたのか,狂った.」からの2年間,中学時代の地獄の日々に…

橘ありすと「クール」 - SSR[ありすのティーパーティー]橘ありすを深読みする

「ガード下 Advent Calendar 2017」を作ったはいいが、私のガード下についてはこの記事で既にまとめてあり、特に書くことがない。 niryuu.hatenablog.com なので、アイドルマスターシンデレラガールズの記事を書きます。 クール・タチバナの衝撃 アイドルマ…

活動をゆるく強くする手段としてのWeb

要約 Webでの人々の共同作業はゆるくなりうる。現実世界もWebを使ってゆるくしていくと楽になるのではないか。 Web発の活動があまりWebっぽくないという問題 私は現実世界での人間関係にうとく,Webで自由につながった界隈にずっといる。オフ会に初めて参加…

仕事における緊急事態と感情について

社会では原則的に感情は出してはいけない 私は発達障害を持っており,理不尽なことを要求された際に怒りを表明してはいけないということを学ぶのに27年かかった(その例外を次の年に見た)。基本的に仕事の連絡では,感情を出さないで事務的な態度で連絡,交渉…

障害が辛いのでそろそろ社会人人生は終わりか

健康保険組合の傷病手当金の申請の際に、どうやらかなり重い病状であるらしいという扱いを受けてから、自分の障害の辛さに気づいてしまい、そのことばかりを考えている。 発達障害及びPTSDは様々な症状の出方があるが、私の場合人の言うことを文字通り受け止…

そもそもなんでUI/UXを変えるのかについて

hatebu.me blog.onpu-tamago.net 面白い話題で、お二方とも知り合いなので私も議論に参加したい。風邪を引いて復帰中の駄文なのでそのあたりはご容赦を。 prerequesties ↑を両方読んで下さい。 abstract 新しい技術なり概念なり使い方が現れてきたならUI/UX…

俺がフレンズになれなかった理由

長く書いてもしかたがないのでささっと済ませる。 けものフレンズの優しい世界観 「けものフレンズ」は、最初の2話に至るまでのあらゆる下馬評を覆して2017年をトップスピードで駆け抜けていき、そしてその世界は未だに広がっている。その主な原因として挙げ…

「わずか6問で成人期ADHD患者を発見」について

medical-tribune.co.jp 論文を入手し、当該部分を訳しました。意訳です。医師が使うための基準なので、医師でない方が自分の参考にするのは悪くないと思いますが、他人に対して運用すると良くない結果を招くと思います。また、私は医師ではなく、この基準に…

リモートワークについて

はてなブックマークなどで「リモートワーク」に関する記事をいくつか読んでいるのだが、私の会社で数年間実践されていることとどうも合わないので、いろいろ書き留めておく。 Acknowledgements 以下に書かれていることは一つの特殊事例であり、読者の環境や…

SAO 劇場版の地理空間情報的な見どころ

話の本筋のネタバレはないと思います.シン・ゴジラを見る際に行政学をやっていると思うところがあるよねーという程度の話をします.観たあとに読んでも,観る前に読んでも知見はあると思います.ただし一般には観てない人は観てからの方が良いと思います. …

さよなら Mac

Mac を捨て、 Thinkpad に移行しようとしている。おそらく完全にさよならするわけではない。しかし、フェードアウトしていくのだろう。 Thinkpad と私 高校時代、初めてバイトの給料で買ったのが中古の Thinkpad 535X だった。当時から Thinkpad へのあこが…

メモ:組織→協力→脱協力的生産に向けて

自分の将来的な身の振り方について少しは考えなければならないのだが,そのための仕組みから考えなければならないのが実情である. 私は生来の障害もあり,同じ場所にずっといることができない.具体的には定時を守ることができず,守れたとしても同じ人とず…

プロダクト提供者とユーザーコミュニティの関係について

昨日,ある謝罪文書がXamarinコミュニティの主宰によって提示された. ytabuchi.hatenablog.com 私はこの文書を素晴らしい対応だと感じ,それゆえにXamarinコミュニティは長期的には良い形で続くだろうと考えている.しかし,コミュニティは脆弱ゆえそうとも…

障害とできることと足手まといについて

障害者になりました ある人の持つ医学的に理解された特性が,社会において問題となる時,その人は障害者であると言うことができると思う.相当に素朴な定義であるが. その意味では,私は「発達障害」と診断されながらも,実際に障害者となったのはここ最近…

「よくわかる人工知能」書評

id:shi3zさんの「よくわかる人工知能」を購入して読んだ. よくわかる人工知能 最先端の人だけが知っているディープラーニングのひみつ 作者: 清水亮 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2016/10/17 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (8件) を見る 本…

俺のレールと人生について

「レール」という言葉をきっかけに男たちが人生について語っている. 大学院在学中にレールに乗ったまま起業した話 - chokudaiのブログ 本の虫: レールに沿わない人生を送っていたら、未だにレールに乗れていない人間のお話 俺もちょうど人生の節目が来てい…

技術者について

明日が技術者としての最後の仕事になるかもしれないので,ここで私が知った技術者というものについて書く. 技術者は,少なくとも現在存在しないものを作る.このため,最初の段階では作る道筋すらない場合もあれば,試行錯誤を繰り返しても条件を満たすもの…

「〜は死ぬべき」に対抗するのは「〜は生きていて良い」ではないと思う

今回の虐殺事件は,様々な点で人間の心をえぐり出すものだったと思う. 私もいくつか思うところはあり,なんとか抑えていたところもあるが,いくつかの記事を読んでこれは看過できぬと思い記事を書くことにした. zen-iku.jp zen-iku.jp d.hatena.ne.jp これ…

発達障害として育っていくことについて

以下は体験に基づくものであり,何ら裏付けはないものなので単に書き留めておく. はてなブックマークの新着エントリを追っていると,それなりの頻度で「ママブログ」「子育てブログ」に遭遇することがある.その中で子の発達障害をテーマにしたものが,目に…

孤独と再度出会うことについて

孤独がまたやってきた.とはいえ自分の交流の下手さから出てきた孤独ではなく,やっていく中で必然的に現れてくる孤独である. 社会人と博士課程の二足のわらじを始めて一年になる.ここ1年は協調に重点を置いていた年だった. 会社においては基本的に人とで…

理系コンプレックスと呼んでいるものについて

dlit.hatenablog.com この記事の内容には totally agree で,文系理系という言葉を使って立ち位置を決めようとすると,現代の学際化した環境ではグッチョングッチョンになります. ずっと前から「理系コンプレックス」と呼んでいるものがある.2007年に情報…

中学受験について

b-zone-salariedman.hatenablog.com なかなか出てこない話題なので興味深かった.俺は10歳で母親と夜逃げしてきた時,中野の四谷大塚(中野校は本校)の入塾テストを受け,一番上のクラスに行った.それ以来,母親は自分がてんかんの発症により大学進学を諦め…